2012/06/18
Midnight in Paris
やっと観てきました。
Woody Allenの新作。楽しみにしていた割には何の前情報もなく、
カーラブルーニが出るとか、舞台はパリくらいで。。。
主人公の脚本家のギルがフィアンセとLAからパリに旅行にきている設定。
ギルのフィアンセはお嬢様タイプの人でパリに住むなんて無理、
一方、ギルはパリに日に日に心奪われて行く。。。
ギルが夜一人でホテルに帰る途中、道に迷ってしまうのがことの始まり。。。
道に迷い疲れて教会の階段に座りこむと、一台の古い車が彼の前で止まり
中からはパーティーに行こうよと誘う20'sの様な出で立ちの男女。
迷いながらも車に乗り込みパティに到着。
パティにはギルが尊敬する有名な芸術家が。。。?!
その後ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ピカソ、ダリ、マン レイ、ロートレック
などなどに出会う。。。
なんとArt Decoの時代のパリに紛れ込んでいた。
そしてヌーボー時代にも紛れ込む。
ほんとに面白くて久々にこんな映画観たかった!と思う。
そして、すごく懐かしい気持ちになる。
私は1996年から5年弱学生の頃にロンドンで暮らしたことがって、
何よりも真剣に通い続けたものがAntique Market(蚤の市)だった。
早朝にマーケットに出かけてスーパーのビニール袋2袋くらいのお宝をゲットしてそこから登校という、
ハードスケジュールもしばしば。
お宝の中身といえば、、、、アールデコやアールヌーボーやヴィクトリアン時代の古着や
手鏡、グラス、バッグ、誰かのラブレターのような葉書、ジュエリー、とにかくかわいいー♡とおもうもの。。。。
(ここで私はもの作りやデザインに目覚めたわけです。)
真剣に23、4際まではアールデコの古着をきていた。
今思うと、私の格好は恐ろしくも恥ずかしくもあるのだけど、
パリのアールデコ時代は究極に私にとっても憧れの世界。
この映画のギルと私は多少似ている気がする。
この時期、洋服を軸に文化の変遷たみたいなものを考えるきっかけになった。
この映画を観て改めて憧れの究極な時代に想いを馳せる。
家にあったSignatureという雑誌をパラパラとめくっていたら、鹿島茂氏(フランス文学者)
と福岡伸一氏(生物学者)の対談ページを発見。
鹿島茂さんは20代初めにDeco時代をリサーチしていたときに少し読んだ事があった。
その後も何度かファッション誌にも寄稿されていたので、Art Deco時代の画家の物をコレクトされていたのは知っていた。対談は見開き2ページの短いものだったけど興味深い内容。
ギルみたいにこのタイミングで改めてArt Decoの旅もいいかもとおもう。
今回も私はArt Decoの衣装を着てしまうのか。。。。?!