久々に熊本にいたのでゆっくりした週末でした。
朝起きて映画を観にいこうと思い立ち、ネットで調べると好きかもと思う告知が出てきたので、あらすじも読まずいってきました。
映画は『白夜』というフランス映画。
最初の始まりから好きなトーンの映画だなーとおもいました。
内容はすごく面白い訳でも、考えさせられるものでもないのですが、
雰囲気といい、登場人物といい、今観たかったのはこんな感じ!の一言で
とても好きな映画でした。
映画館はガラガラ、途中で帰る人一人、終わったあとのおばさんの『あんな、男もいるのねぇ』という大きな声。笑いそうになりました。
感想はそれぞれだからいいとしても、余韻はないのか。。。って。
アメリカの映画みたいに起承転結がはっきりした話でもないし、ぼんやり進行していくからまぁ、面白くなかったのかなーと。
私はとてもツボな映画で主人公のマルトも猫みたいに美しいくて艶やかだし、着ていた薄手の黒いマントもいいなぁなんてポワーンとしていました。
(マントつくろう!と決める)
あらすじ。。。
ある夜、ポンヌフから飛び降りようとしているマルトとジャックという青年が出会います
マルトは恋した人に1年後に同じ時間、同じ場所で会おうと言われたものの
待っても来ないので身を投げようとしているところ、ジャックに止められます。
そこから毎晩マルトとジャックは会う様になるのですが、お互いの事を語り合う様になり、美しいマルトの事が好きになりました。ですが、マルトはまだ恋した相手を忘れられません。献身的にジャックはマルトを支えて、マルトも惹かれ始めたところに、恋の相手との再会。。。。
全くあらすじ、監督の前情報なしで行ったので、
終わったあと、壁に張ってあった新聞の評価やストーリーなんかを読んでいたら
あんまり映画に詳しくないので知りませんでしたが1971年製作、鬼才とよばれれるロベールブレッソン監督の作品でした。
版権の問題でDVDにもVIDEOにもなっていなくて日本で映画館での公開も映画祭やイベント以外では30年以上されていなかったとのこと。
一番驚いたのは、今から40年以上も前に撮られた作品なのに気配を感じさせない。
全く古くさくなく、モダン。
見終わった時に出てきたテープレコーダーがふるかったなー、
バスがパリを走っているのと違うけど、ポンヌフが出てくるからパリだよね?
とか、あれ?っと思う事はあったんですがまさか70年代の映画だとはまったく思わない程に新鮮でした。
フランスの映画がそういうものばかりな訳じゃないんだろうけど、この映画はすべてから
古さを感じさせないことに驚きでした。
この監督がそう思わせるのか、パリの街がそうさせるのか不思議です。
パリの街も空気感も劇中に流れる音楽も忘れられないくらいの映像です。
久々に映画館よかったなぁ。
6月はビルカニンガムとウッディアレンの新作などなど気になるものが沢山告知されてました。
楽しみ〜♡
梅雨時は映画館ですね!