2013/02/10

女って楽しい

銀座近くまで行ったので、電車を降り資生堂のショップに Serge Lutensの口紅を買いに行きました。
パフュームのラインは有名ですが、化粧品も展開していています。
Serge Lutensは調香師でもあり、アーティストでもあるフランス人。
エレガントと言えばSerge Lutens、
Serge Lutensといえばエレガント。
それくらいにパーフェクト。

テイストは違うけど、Jean paul Goudeと同じくらいに私の心の師匠です。
実際に会ってしまったら、何を話しかけていいのかわからない。
妄想。。。

デパートの化粧品売り場に行けばShiseidoのカウンターの後ろにはLutensの撮った写真がパネルになっている事が多いので、あれか〜、と思う人も多いはず。
Lutensの作品は一瞬のくるいもないくらいにシャープで凍りつきそうなくらい美しい。
彼の作品はコンピューターを使わずに実写のみで撮影しているとインタビュー記事を読んだことがある。
ひぇー、と驚いてしまう。
この美しさはパソコンで作られていないから冷たさがないのだろうなとおもう。
記事を読むたびにこの人はどんな生活を送っているのだろうかと思う。
少し前の雑誌の記事ではマラケシュに在住とされていた。
マラケシュ。。。。
混沌としている世界で作られるLutensの世界観。

化粧品の話に戻ると、細部にまでかなりのこだわりが見られて興味深い。
プレストのパウダー、アイシャドー、チーク、マスカラ、アイライナー、口紅、ネイルポリッシュ、化粧落としのシートのラインナップで構成されていたと思う。
全てのパッケージ(ケース)の細部が美しくて、素材も素敵。
化粧品は中身はもちろん大切だけど、同時にパッケージも重要。
完全にファンタジーの世界。
シャネルの口紅は蓋を閉じる時にカチッと音がする様に設計していると
教えてもらったときに凄い!とおもった。
カチッと音がすると、女にはスイッチが入るのだろうと思う。
Lutensの口紅は今他のメーカーから出ている口紅よりも一回り小さい。
私の様に小さい手にもすっぽり収まるサイズ。
そして、ひんやり冷たい。
口紅のボディは八角計の金属製。
見る限り、プラスチックは使われていない。
このひやっとするボディは計算かどうかは本当の所はわからないけど、

お化粧直しの時にこの口紅をバックから取り出し、
ひんやり冷たいボディを手にすると気持ちが引き締まる気がする。
お化粧直しの後から次の場面に入って行く様な感じ。

紙の箱に口紅と一緒に入っていたカードには
『美のための必需品、繊細な芸術品。
密やかでまばゆい、究極の夢。』
と書かれている。
もう、脱帽です。